歯周病
歯周病とは
歯周病は、歯と歯ぐき(歯肉)の隙間から細菌が侵入し、歯肉に炎症を引き起こし、さらには歯を支える骨(歯槽骨)を溶かしてグラグラにさせてしまう病気です。いわゆる、お口の中で起こる細菌感染症です。
虫歯は、細菌の作り出す酸によって歯が溶かされて穴が空く病気です。歯周病は歯ではなく、歯を支える歯ぐきや歯槽骨に炎症性の変化が起こる病気です。歯みがきでしっかりと汚れが落とせないと、歯垢(プラーク)や歯石が歯と歯ぐきの境目に繁殖します。このプラークの中には、重量1mgあたり1億個もの細菌が含まれています。
細菌が産生する毒素により歯肉に炎症が起こり、歯肉が腫れたりしてくるのです。そのため、健康な歯ぐきの状態を保つためには、歯肉が腫れたりと炎症が起こるまえに、歯の汚れ・歯垢(プラーク)を除去していくことが必要となります。
歯周病の症状
歯周病は、初期の段階ではなかなか自分で気づけるような症状が出てきません。もし次のような症状がある場合は、お早目に歯科医院で検査を受けることをおすすめします。
- 歯みがきのときに出血したことがある
- 歯ぐきが腫れたことがある
- 硬いものが噛みにくい
- 口臭が気になる
- 歯の汚れが気になる
- 朝起きたときに、口の中がネバネバする
松戸市では、20歳以上の方が1年に1度無料で受けられる「成人歯科健康診査」もございます。ぜひこのような機会も利用して、定期的に歯科医院で検査を受けていただけれたらと思います。
歯周病治療の流れ
歯周病治療は、まずは歯ぐきの検査からはじまります。検査のうえ、歯ぐきや歯槽骨の状態、進行度合い、歯周病を悪化させる要因の有無などを分析して、患者さんごとに治療計画を立てていきます。
当院では、軽度の方から外科処置の方も対応が可能です。しかし、外科処置はしなくて済むように、早期発見・早期治療に取組んでおります。
どんな症状の方もまずは検査からです。そして患者さんへご説明の上で治療は進めていきます。どうぞ安心してご来院いただきたいと思います。
予防のための定期メンテナンス
歯周病は、お口の中を清潔に保つことで予防・進行を抑えていくことができます。そのめには、毎日の歯磨き、そして歯科医院での定期的な検査・メンテナンスを行うことが大切です。
歯科医院での定期検診・メンテンナンスでは、お口の中のチェックの他に、歯のクリー二ングも行います。毎日の歯磨きでは取りきれない汚れを、歯医者の専用器具を使って取り除きます。
当院では、3~6ヶ月に1回のペースで定期検診をご利用いただいている方が多くいらっしゃいます。毎日の歯磨き、そして歯科医院を上手に利用して健康なお口を維持してもらえたらと思っております。